海（うみ）を愛（あい）し、海（うみ）に選（えら）ばれた16才（さい）の少女（しょうじょ）。 海（うみ）ととくべつな絆（きずな）でむすばれ、海（うみ）からも愛（あい）されるようになった。いずれ父（ちち）のあとを継（つ）いでリーダーになることを期待（きたい）されており、ちょっぴりプレッシャーを感（かん）じながらも頑張（がんば）っている。愛（あい）する人（ひと）たちと世界（せかい）を救（すく）うため冒険（ぼうけん）の旅（たび）にでる。

風（かぜ）と海（うみ）をつかさどる半神半人（はんしんはんじん）。こわいもの知（し）らずで自信満々（じしんまんまん）。神（かみ）にもらった釣（つ）り針（ばり）で、自然（しぜん）を自由自在（じゆうじざい）にあやつり、どんな生（い）き物（もの）にも姿（すがた）を変（か）えられる。釣（つ）り針（ばり）を失（うしな）い、その力（ちから）を使（つか）えなくなった。ふたたび英雄（えいゆう）になるため、モアナと一緒（いっしょ）に冒険（ぼうけん）の旅（たび）にでる。

マウイの体（からだ）に現（あらわ）れたタトゥーのひとつで、人格（じんかく）をもったマウイの分身（ぶんしん）であり、“本心（ほんしん）”。マウイの体（からだ）を自由（じゆう）に動（うご）きまわり、身振（みぶ）り手振（てぶ）りで意思（いし）をつたえることができる。マウイが横柄（おうへい）な態度（たいど）をとったり、悪（わる）いことをしそうになると止（と）めに入（はい）るなど、マウイの“良心（りょうしん）”の役割（やくわり）を果（は）たす。

モアナのよき相談相手（そうだんあいて）であり、親友（しんゆう）でもあるモアナの祖母（そぼ）。島（しま）の歴史（れきし）や伝説（でんせつ）に詳（くわ）しい。モアナが海（うみ）に選（えら）ばれた特別（とくべつ）な少女（しょうじょ）であることに気（き）づいている唯一（ゆいいつ）の人物（じんぶつ）。モアナに運命（うんめい）を伝（つた）え、自分（じぶん）の心（こころ）に従（したが）うよう助言（じょげん）する。

普通（ふつう）のひとにはただの美（うつく）しい海（うみ）にしかみえないが、じつは豊（ゆた）かな感情（かんじょう）をもち、さまざまに形（かたち）を変（か）えて、意思（いし）を伝（つた）えてくる。ただし、特別（とくべつ）な者（もの）にしかその姿（すがた）をみせない。モアナなら世界（せかい）を救（すく）うことができると信（しん）じ、海（うみ）の底（そこ）に沈（しず）んでいたテ・フィティの＜心（こころ）＞をモアナに託（たく）す。

モアナがかわいがっているニワトリ。知能指数（ちのうしすう）はゼロに等（ひと）しく、できるのは前（まえ）に進（すす）むことと、エサをついばむこと、叫（さけ）ぶことだけ。まわりからは役立（やくた）たずと思（おも）われているが、モアナはみた目（め）よりも賢（かしこ）いと信（しん）じている。目（め）の前（まえ）にあるものはなんでも飲（の）みこんでしまう。うっかりふねに乗（の）っていたことから、モアナと旅（たび）を共（とも）にすることに…。

泣（な）き虫（むし）でこわがりのこぶたで、モアナに忠実（ちゅうじつ）なペット。元気（げんき）いっぱいで天真爛漫（てんしんらんまん）、いつもモアナについて回（まわ）っている。モアナと一緒（いっしょ）に海（うみ）に出（で）ようとしたが、波（なみ）にのまれてしまい、島（しま）へ逃（に）げ帰（かえ）った。それから、海（うみ）をこわがるようになり、島（しま）にとどまってモアナの帰（かえ）りを心待（こころま）ちにしている。

モアナとマウイが旅（たび）の途中（とちゅう）で出会（であ）う、みた目（め）はキュートなのに冷酷（れいこく）で残忍（ざんにん）な海賊（かいぞく）。ココナッツでできた鎧（よろい）を身（み）につけ、毒矢（どくや）を武器（ぶき）に、ほしいものを手（て）にいれるためなら、情（なさ）け容赦（ようしゃ）なく襲（おそ）いかかる。モアナが持（も）つテ・フィティの＜心（こころ）＞を狙（ねら）っている。

海底（かいてい）にある魔物（まもの）のくに《ラロタイ》でくらすカニのモンスター。光輝（ひかりかがや）くものを集（あつ）めるのがだいすきで、マウイがなくした神（かみ）の釣（つ）り針（ばり）を手（て）にいれ、自慢（じまん）のコレクションに加（くわ）えている。自分勝手（じぶんかって）でうぬぼれがつよく、キラキラの宝物（たからもの）でかざりたてた自分（じぶん）の姿（すがた）を、最高（さいこう）にカッコイイと思（おも）っている。

モアナのおとうさんで、モトゥヌイの村長（むらおさ）。厳格（げんかく）でやや頑固（がんこ）だが、島（しま）の人々（ひとびと）から尊敬（そんけい）される頼（たの）もしいリーダーであり、娘（むすめ）のモアナに自分（じぶん）の跡（あと）を継（つ）いでほしいとねがっている。伝統（でんとう）を重（おも）んじ、航海（こうかい）を禁（きん）じる島（しま）の掟（おきて）を守（まも）ってきた。じつはモアナと似（に）たところがあり、モアナのことを誰（だれ）よりも心配（しんぱい）している。

モアナのおかあさん。愛情（あいじょう）と思（おも）いやりにあふれた芯（しん）の強（つよ）い女性（じょせい）で、夫（おっと）のトゥイと共（とも）に、島（しま）のリーダーとして人々（ひとびと）のくらしを支（ささ）えている。モアナを危険（きけん）から守（まも）りたいと思（おも）いながらも、海（うみ）に出（で）たいというモアナの気持（きも）ちを尊重（そんちょう）し、そっと送（おく）り出（だ）してくれる。